屋根の漆喰(しっくい)について

こんにちは。株式会社Grow up広報です。

今回は屋根の『漆喰(しっくい)』についてお話ししていきます。

屋根における漆喰の役割とは? 補修の頻度や種類も徹底解説

金属瓦やスレート瓦などが採用されることが多くなってきた今でも、メンテナンスに手がかからない瓦屋根は根強い人気があります。

しかし、瓦そのものは堅牢でも、これを支える「漆喰(しっくい)」は、雨風や紫外線などにさらされ続けることによって劣化し、雨漏りや瓦のズレなどトラブルの原因となることも。

そこで今回は、瓦を支える漆喰とはどんなものか、劣化した場合はどんな補修工事が必要かなどを細かく解説します。

漆喰とは?

漆喰とは日本では古くから活用されている塗り壁材のひとつで、主に瓦や石材の接着や目地の充填、壁の上塗りになどに用いられます。

石灰石に水を加えてできた水酸化カルシウムを主原料に、布海苔(ふのり)や

苆(すさ:わら・麻・紙などを細かく切ったもの)粘土などを加え、水で練ることで作られます。

漆喰は屋根瓦の一番上の箇所にあたる『棟(むね)』の台土をを守る為に塗り込んでいる材料で

画像にあるように白く塗り込まれたところを"漆喰"といいます。

屋根における漆喰の役割

屋根において、漆喰は瓦と瓦の隙間を埋めるコーキング剤のような役割を果たし、雨水の浸入や小動物の侵入を防止します。

瓦屋根の下には、瓦が滑り落ちないように「葺き土(ふきつち)」を敷きますが、この葺き土を雨から守る役割を果たすのも漆喰です。

また、漆喰で瓦同士をしっかり接着しておけば、多少の風や地震があってもズレや落下などが起きません。

整然とした瓦の並びをキープするので、屋根の美観も保たれます。

瓦と漆喰の寿命の違い

屋根瓦に用いられる瓦の耐用年数は長いもので50〜60年

屋根の漆喰は20年前後で表面が朽ちてきたり剥がれてきたりするのが一般的です。

漆喰は消石灰を主とした材料のため瓦と違って耐用年数は短く、主に以下のような原因で劣化していきます。

▽ 雨風に晒されると朽ちてくる

▽ 直射日光や寒暖の差による劣化

▽ 時間と共に漆喰が痩せてくる

漆喰が劣化すると屋根にどんな影響がある?

 

これだけ重要な役割を担っている漆喰だけに、長期間、雨風や紫外線にさらされて劣化すると

さまざまなトラブルの原因になります。

代表的な不具合は、漆喰の接着力が弱まることで起こる瓦のズレ。

ズレるだけならまだしも、瓦同士の干渉で割れたり、広がった隙間から雨水が浸入して

雨漏りが起きたりすると住宅への影響は深刻です。

しかも、瓦自体が固定されず浮き上がった状態なので、台風や地震などの際に落下する危険性もあります。

ただ、漆喰が剥がれていてもすぐに建物に深刻な問題が発生するとは限りません。

万が一、部分的に漆喰が剥がれていても、葺き土が雨で影響を受けるまでには数年はかかります。

そのため、雨漏りが起こる前に点検や補修を行っておけばメンテナンス費用は少なく済みます。

ただ、雨漏りがすでに顕著な場合は、大がかりな修復が必要になり相応の出費を覚悟しなければなりません。

少しでも気がかりなら、『株式会社Grow up』へ点検、工事のご依頼お願いします。

ということで、今回は屋根の『漆喰(しっくい)』についてお話しいたしました。

屋根の劣化で工事や、メンテナンスには注目しがちですが漆喰も大事なポイントとなります!

 

次回は>>>『瓦屋根・棟の構造と正しいメンテナンス』についてお話させていただきます。

他にも何かご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

そして見積もりだけでも欲しい!という方無料でお見積りいたしますのでお待ちしております。